どうぞのごはん♯14和菓子の会

実は、洋菓子より和菓子が好き。子どものときは、大分のつるや、だったかな、「やぶれまんじゅう」だったか「甘酒まんじゅう」だったかな、それが大好きだった。二子玉川商店街の老舗、「西河製菓店」の豆大福も大好き。でも、手作り、となると、なんとなくハードルが高く、小豆を煮てあんこを作って白玉団子につける程度で「和菓子」を自分で作ったりは、なかなかしない。そんな私に和菓子を作ってもってきてくれる人がご近所に現れた。彼女は小さいお子さんがいるので、おうちで子育てしているのだけど、和菓子職人。「たくさん作っちゃったので」と素敵な和菓子を持ってきてくれる。

ある日、わざわざ持ってきてくれた「ういろう」は「青梅」の形をしていた。中に白あんがはいっていて夢のように美味しかった。その緑の色がとても美しくて、感動してしまった。

美味しいものは人を幸せにするけど、美しい色や形も人を幸せにする。

和菓子は、味ももちろん素敵においしいけど、アートだった。それをみんなにも感じて、見て、食べてもらいたいな、と思った。

「和菓子の会」やろうよ、と和菓子職人に持ちかけたら、「ちょうど、6月16日が和菓子の日なんです」・・。でもその日はいない、というと、だったら、「6月30日は『水無月』を食べて、暑気払いをする日なんですよ」と。

6月30日、「和菓子の会・水無月を食べて暑気払い」を開催。もちろん子連れ参加オッケーで、つくりたい人はちょっとした体験つき。10人くらい、と思っていた人数が集まり、「暑気払い」をした。

(ちょっと包んでみる体験にお母さんたちワクワク)

母が、お茶をやっていたので、お茶碗、茶筅、お抹茶があり、まあ、なんとなくくるくる混ぜて飲んでもいいかな、と持って行ったら、参加のお母さんの中に「茶道部でした」という人が現れた。

(教えて、と言われて、お母さん同士でお茶を点ててみる)

和菓子には季節がある。水無月は氷が貴重だった時代に庶民が氷に見立てて食べた物だと。小豆は魔除けらしい。

今は紫陽花の季節。「紫陽花・和菓子」と検索すると、紫陽花に見立てた美しい和菓子が出てくる。寒天を使って作る「紫陽花」は子ども達でも作れる、ということで、アトリエで子ども達向けに「和菓子の会・作って食べる紫陽花」を開催することにした。

(差し入れの手作り赤シソジュース、とっても爽やか。上生菓子との食べ比べで「梅の花」を体験したけど、5等分がムズカシイ。私が作ったのどーれだ⁈)

毎日、なんとなく暮らしながら、そうやって誰かの「どうぞ」が広がっていくのはとても楽しい。

(今回はレシピなしです〜包んだだけ♪)

どうぞのごはん♯13 ポートランドでミートパイ&フルーツパウンド

http://futakoloco.com/column/murakami/2357

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この記事を書いた人

ゆか

サラリーマン時代に東急ハンズ玉川店、玉川高島屋を担当し、ここいら辺が気に入って移住。岡本の坂下に住み、母となり産んだ子どもたちはもうオトナ。2005年から鎌田で子どものアトリエを始め、2016年に大蔵5丁目「ゆいまあると3つの磁石」に引っ越し「子どものアトリエ」「映画とキャラメル」など、よくわからないことを展開中。NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク事務局。