二子玉川ライズS.C.が過去最高の売上高422億円を記録、来館者数は2,625万人に

二子玉川ライズ・ショッピングセンター(以下、「二子玉川ライズ S.C.」)は4月23日、2023年度の全館売上高が422億8,701万円(前年比 107.2%)となり、これまでの過去最高売上高だった2018年度の415億円を7億円上回り過去最高を記録、来館者数は2,625万人(前年比103.2%)となったことを発表しました。

「二子玉川ライズ」は、2011年3月竣工の「二子玉川東地区第一種市街地再開発事業(第1期事業)」と2015年4月竣工「二子玉川東第二地区第一種市街地再開発事業(第2期事業)」によって誕生。二子玉川駅から世田谷区立二子玉川公園へとつづく街のなかに商業施設「二子玉川ライズ S.C.」と「二子玉川ライズ ドッグウッドプラザ」を有するほか、ホテル・オフィスタワー、住宅街区等がレイアウトされた総開発面積約12.1haのエリアを指します。

同地区の再開発事業後、二子玉川駅の利用者数は急増し、2022年度は一日当たりの合計13万3,086人(東急田園都市線・大井町線)を記録しており、世田谷区内の私鉄3鉄道7路線41駅のうち1位となっています(参照:東急電鉄『2022年度乗降人員』)。

現在、営業面積約55,000㎡に約170店のテナントで営業する二子玉川ライズ S.C.は、プレスリリースで下記の通り「5つの好調要因」を挙げ、「今後も、ここでしかできないオンリーワンの価値の提供とともに、楽しさやにぎわいの創出によるネットワークの活性化を通じ、施設および二子玉川エリアの魅力向上に努めていきます」と表明しています。

■5つの好調要因

1.地域の 「コミュニティ・プラットフォーム」として、洗練されたMDや、CS向上のための取り組みを実施したこと

2021年に掲げた施設運営の基本方針に基づき、「単なる買い物の場」から、多様なステークホルダー(商業テナント、地元町会・商店会、行政、企業、学校など)を巻き込み、人と人、来館者とステークホルダーをつなぐ、「二子玉川エリアの新しいコミュニティ・プラットフォーム(=次世代のショッピングセンター)」としての役割を担い、 開業以来大切にしてきた「上質な日常」を提供できるよう、高感度かつ希少性の高いブランドの積極的な誘致や体験型MDを具現化する店舗の展開を進めてきた。「二子玉川らしい新しい価値」を提供し、商品を手に取る喜びを感じることができる売り場づくりを推進してきた。

2.外出需要の回復により、アパレル・飲食・サービスなど各業種で売上高向上

コロナ明けに伴う外出需要の高まりにより、各業種の売上高は順調に向上。リモートワークからオフィス回帰が進んだことや、冠婚葬祭などオケージョンの回復によるアパレルの販売が好調だったことに加え、スポーツ、アウトドアブランドも売上高向上を牽引。また、飲食店の稼働率や、アルコール需要の回復に伴う客単価の向上により、「九州寿司 寿司虎 Aburi Sushi TORA」などの飲食店売上高も好調。

サービスでは、「109シネマズ二子玉川」や「PLAY! PARK ERIC CARLE」などの体験型店舗のほか、旅行需要の拡大に伴い「エイチ・アイ・エス」が売上高を大きく伸ばした。

3.タウンフロント 4Fのリニューアルが売上高向上を牽引し、フロア全体の売上高 前年比 123.7%を記録

「Daily use 訪れる人々の日常に寄り添うフロア」をテーマに、 2022年10月28日に全5店舗の新店・リニューアル店舗が登場。フロア初となるカフェ「ニコアンド コーヒー」を併設したアパレル・雑貨ブランド「ニコアンド/ニコアンド コーヒー」や、美容と健康をテーマにしたコスメセレクトショップ「アインズ&トルペ」がなど、楽しいフロアへと生まれ変わったことが要因でフロア全体の売上高が前年比 123.7%を記録した。

4.2021年以降、新たにオープンした体験型店舗やスポーツ・アウトドアブランドが好調な売上高を記録

タウンフロント 4Fに出店した「アインズ&トルペ」を含め、2021年以降に出店した「体験型店舗」や、スポーツ・アウトドアブランドが好調な売上高を記録。(2023年11月~2024年3月の前年比)
◆2021年11月オープン:「PLAY! PARK ERIC CARLE」(インドアプレイグラウンド・デザイン雑貨)前年比121.9%
◆2022年 3月オープン:「アークテリクス」(アウトドアファッション)前年比161.6%
◆2022年 3月オープン:「フォーティーセブン」(ヘッドウェア)前年比153.3%
◆2022年10月オープン:「アインズ&トルペ」(コスメ・ドラッグ)前年比142.5%

5.年間約180回のイベント開催、食・スポーツ・芸術を堪能できる“上質な体験”の提供

2023年度は、二子玉川ライズ各所において、食・スポーツ・芸術などを通し「ここだけの上質な体験を提供する」イベントを約180回実施。 イベントの開催数や規模をコロナ禍前の水準に戻せたことにより、来館者数が増え、売上高向上に寄与した。

特に、 フォトスポットやARコンテンツ、スケートガーデンなどの体験を盛り込んだ「二子玉川ライズ クリスマス2023」は来場が多く、屋内で涼みながら楽しめる夏休みイベント「ふたこ祭」では来場者数が約3万人にのぼるほどの好評を得た。

そのほか 「二子玉川ライズ・ドッグウッドプラザ」、「玉川髙島屋S・C」との3施設による合同イベント「二子玉川ハロウィンパーティー」や、「リコーブラックラムズ東京 2023-24シーズン出陣式」など、地域との連携イベントも積極的に実施した。

名称
二子玉川ライズ・ショッピングセンター
所在地
東京都世田谷区玉川2-21-1

この記事を書いた人

こばなお

futakoloco 編集長。玉川町会100年懇話会事務局スタッフ。主に公民連携分野のフリーランス・ライター/エディター。二子玉川在住20年。出版社勤務を経てまちづくり法人で情報・広報戦略と水辺などの公共空間における官民共創事業に従事。多摩川流域生まれ&育ち。

暮らしを起点に「ほんとうに創造的な社会とは」を考えるラボラトリー「チームうなラボ」のフェロー。自分たちのまちづくり活動の経験や学びを言語化し、ときにはゲストとの議論と振り返りをまじえて発信・活動しています。

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