前回の「どうぞのごはん」では、誰かが受け取って、また誰かに「どうぞ」する、小さな「どうぞ」の気持ちについて書きました。
前回の記事はこちら。
今回の「どうぞ」は、久しぶりに訪ねる、思い出の場所への差し入れです。
久しぶりの「たまよん」へ
すっかり大蔵にひっこんで、二子玉川に出向くことがめっきり減ってしまった私ですが、仲間のイラストレーターPONちゃんが「ステンシルパラダイス」を企画・開催するというので、遊びに行くことにしました。
会場の「たまよんガーデン・コミュニティ」は、5年ほど前、まだ空き家だったころに、私が「たまよん」と名付けて住んでいたところです。
今では、重度障害者が住み慣れた地域で暮らし続けられるシェアハウスと、地域に開かれたシェアスペースをもつ、素敵な場所に生まれ変わっています。

葉子さんとの出会い
オーナーの葉子さんとは、10年来の友人です。
出会いは、私が瀬田四丁目旧小坂緑地利活用検討会議の事務局を始めたころ。ホームページを担当してくれていた方が、アフリカの太鼓のサークルをやっていた葉子さんを紹介してくださいました。私は当時、和太鼓をたたいていたので……。
その「リズムサークル」には、葉子さんのお嬢さんである雅子さんも一緒に参加していました。また、太鼓を習う参加者のお子さんたちも来ていて、太鼓をたたいたり、お絵かきをしたりしていました。
私はそこで、ボランティアでお子さんたちを見守るかわりに、太鼓をたたかせてもらう、ということをするようになりました。
私が「たまよん」に住むまで
その後、新型コロナウイルスが襲来。
ある日、葉子さんから「実家の1階が空いていて、何かに使ってほしい」と相談されました。そこには10年以上住んでいる方がいたのですが、コロナのこともあり、ふるさとの九州へ帰ることになったというのです。
ご実家は立派な家でしたが、築60年ほどでバリアフリーではなく、雅子さんと一緒にそこで暮らすことはできない、とのこと。
アーティストさんのアトリエにいいのではないかな~と思ったりしているうちに、実は犬と一緒に住める賃料の安い部屋を探していた私が、借りて住むことになったのです。

遊びに来てくれる人たちと、マスキングテープのハートを貼ったりしました
土の近くで暮らして知ったこと
お庭のある、とても立派な家でした。ただ、冬の朝はマイナス2度という寒さでした。
私は、この「たまよん」に住むまで、建物の2階以上にある集合住宅を転々としていました。そのため、「土の近くで目覚め、眠る」ということのすばらしさを、生まれて初めて知りました。
たとえマイナス2度の朝でも、目覚めて、大きな窓のむこうにある梅の木を愛でられる。その毎日は、私を幸せな気持ちにしてくれました。
そして、高齢になり、お散歩をしなくなっていた愛犬が、ここへ来てからはお庭をウロウロするようになりました。最期を穏やかに迎えられたのは、本当によかったなと思っています。

生まれ変わった場所へ
「たまよん」が「たまよんガーデン・コミュニティ」として生まれ変わった時、一度だけ見に行きました。
けれど、その後は二子玉川へ行く時に前を通るくらいで、全然顔を出していませんでした。
そこで今回は、「ステンシルパラダイス」をお手伝いがてら、久しぶりに何か差し入れを持っていこうかな?
そうだ、ナス。
豊作のナスから生まれた「なすのカナッペ」
今年はナスが豊作で、あちこちの畑で手に入りました。「ちょっと野菜スタンドに出すのはどうかな~」というものを、いただくことも多かったです。
そこで、昨年、SNSで友人がシェアしていた「ナス消費のためのペースト」を何度か作りました。
そして、これって、フードプロセッサーにかけてペーストにしなくてもいいんではないか?
そう思いつき、フライパンで焼いたナスをクラッカーにのせる「カナッペ」を作ってみました。
なかなかイイ!
「ステンシルパラダイス」の会場へ差し入れとして持っていったところ、葉子さんやスタッフさんにも喜んでいただけました。

なすのカナッペのレシピ

材料
・ナス
・ニンニク
・オリーブオイル
・すりごま
・チリパウダー
・塩
・コショウ
・クラッカー
作り方
①ナスは、1センチ角くらいに小さく切ります。
②フライパンにオリーブオイルをひき、ニンニクのみじん切りを炒めます。
③いいにおいがしてきたら、ナスを投入。ひたすら炒めます。
④すりごまを投入します。
⑤チリパウダー、塩、コショウで味付けします。
炒めたナスをクラッカーにのせたら、できあがり。
使うのは、チリペッパーではなく、チリパウダーです。
写真で葉子さんに渡しているレシピカードは間違っています……ごめんなさい。
チリパウダーには、クミンやオレガノなど、唐辛子以外のスパイスも入っています。









