今回は、7月8日に決行した、宮城県仙台市の広瀬川への弾丸遠征をご紹介。
【広瀬川弾丸遠征】
▶︎日時:2017年7月8日(土) 13時頃~(乗艇時間約1h)
▶︎メンバー:「伊達な川床」視察団(二子玉川エリアマネジMEN=笠原さん、荒井さん、金子さん、坪田さん、市原さん)+こばなお(撮影班)+米右衛門(部長)
▶︎乗船コース:名取川水系広瀬川 大橋付近(宮城県仙台市青葉区)
▶︎天気:晴れ、気温:30℃以上
▶︎記録: 米右衛門(部長)
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♪ 広瀬川流れる岸辺 思い出は帰らず
早瀬踊る光に 揺れていた君の瞳♪
ちょっとほろ苦くなんか切ない歌ですね。
『青葉城恋唄』(1978年)でも有名な杜の都・仙台。
伊達藩62万石の城址。その眼下を流れる広瀬川へ二子玉川から「伊達な川床視察団」が行くという…ならば一緒に、とカヌー部隊員もあいのりで参戦。二子玉川駅を午前6時にワゴン一台で出発、午後11時には帰着という日帰り弾丸強行ツアーでした。日頃は多摩川をホームとしているわがカヌー部にとっては、初の東北遠征となりました。
「伊達な川床」とは、7月7~9日にかけて広瀬川の水辺で開催された伊達公生誕450年記念事業+仙台七夕まつりのプレイベント。そこで設置されるという川床をまちづくり団体「二子玉川エリアマネジメンツ」事務局有志が視察するということで、折角ならカヌーで広瀬川を感じてみない?!と、補修を終えた2号艇(黄色のカヌー)を車にねじ込み、一路仙台へ。いやが上にも期待が膨らみました。
官庁街のほど近くを流れ、仙台市内を大きく蛇行する広瀬川。地元のNPOが取り組んだ初の試み『伊達な川床』もさることながら、早瀬に踊る光越しに見える鮎釣りの方や水辺で遊ぶ子どもたちの姿も印象的でした。(※まちづくり事業としての『伊達な川床』レポートは、近々にこばなおさんが自分のお仕事で発表するはず?)
さて話をカヌーに戻して。今回のカヌーエントリーは、仙台城址の崖下対面、伊達な川床の開催場所から約200mほど上流で、青葉通りにかかる大橋付近。この大橋、1938(昭和13)年に建造された橋ですが、当時のデザインはそのままに2016年に補修や塗装が行われたそう。なかなか重厚な橋梁であり、近年の橋では殆ど用いられない高欄下のモチーフなど、橋梁や土木好きにはたまりません。橋長116メートルで幅員は11メートル。
この付近は、川岸の樹木が心地よい日陰を演出し、せせらぎの音を聞きながらのマイナスイオンたっぷりの船上昼寝を楽しむ者も。多摩川とはまた異なる水辺、広瀬川もいいところですね。弾丸遠征故に短時間のエントリーでしたが、視察団の皆さんは各々広瀬川を感じて頂けたのではないでしょうか?
たまらないと言えば、部長(私)は、橋脚の基礎地盤に引き込まれてしまいました。大橋付近の川底には、おそらく第四紀(約400~300万年前)の地層と思われる堆積岩が露出しており、ハマグリ?と思われる化石が大量に見られました。河口から20kmほど上流ですが、かつてここが海底だった証です。
実は、多摩川の川底にもこのような年代の地層、上総層群(かずさそうぐん 約250~50万年前)が見られるところが数多く存在します。有名なところですと、クジラの化石が見つかった昭島市やニヶ領堰の下流などがあります。先日下った調布堰の上流(水位が低いときしか現れません)でも。
おっとかなりマニアックな投稿となってしまいました。カヌー下りは乗ってるだけでもアクティビティーとして十分楽しめますが、目線を水面に近づけると普段眺めている視点では気づかない景色、音、風、歴史、生き物などを感じることが出来ます。そして様々なハプニングも。
二子玉川カヌー部は不定期ですが、月に1回を目標にちょいちょい活動していますので、気になった方は二子玉川カヌー部のFacebookページなどへご連絡ください。
▶︎【二子玉川ドヌー部が行く!】#2 登戸(宿河原堰)~二子玉川(兵庫島公園)~東横線多摩川(調布堰)
【二子玉川ドヌー部が行く!】#2 登戸(宿河原堰)~二子玉川(兵庫島公園)~東横線多摩川(調布堰)
http://futakoloco.com/column/canoe/2030