タイトルにあるように、このコンサートは、9月に行われる予定でしたが、実際には冬に行われました。
なんだか、コロナによる緊急事態宣言がまるで遠い昔のことのように、街には賑わいが戻ってきてるようですが、8月の中頃には、新型コロナウィルスの感染者数が東京都で5000人を超え、「もしかしたら、諸外国のように何万人もの感染者がでるかもしれない」と思いました。
私はいろいろな人と関わる仕事をしたり、長女が舞台に出たりしていますので、念のためのPCR検査も経験しました。
このコンサート、先の記事にあるように「バッハを聴ける」ということで楽しみにしていました。告知をだしてすぐだったかと思いますが、早々に延期を決めてくださったので、他の予定をいれずに延期日の12月に伺うことができました。
みなさん同じ思いだったのか、もうすぐクリスマスという12月19日日曜日の午後、延期日にも関わらず、ホールはお客様でいっぱいでした。
演奏家の西優樹さん、大学院に通われていたころに、松本記念音楽迎賓館でパイプオルガンが練習できると知り、弾きにこられていたそうです。確かに、パイプオルガンって、そうあちこちにある楽器ではないですよね。
静かなホールに響く、パイプオルガンの音色。みなさん、そっとその音色を楽しみ、暖かく優しい風がホールの中を満たしていたように思います。
大好きな松本記念音楽迎賓館の木のホールで、素晴らしい演奏家の音楽に生で触れて、とても豊かな気持ちになりました。
子どものころ、ピアノを習っていました。母親がいわゆる「教育ママ(今は死語?)」で「情操教育」の一環としてなのか?そういう時代でした。狭いアパートにアップライトピアノ(キーボードなどなかったので)を置き、模様替えのたびに動かすのが大変でした。厳しい先生にあたった時には、練習をさぼって、公園で遊んでしまい、行方不明の大騒動に・・・。中学で部活をはじめ、ピアノの練習ができなくなり、いったんやめたのですが、高校で「会社にいかない職業につきたい」と思い、もういちどピアノを始めました。でも、うまくいかずにあきらめてしまいました。
ピアノの先生になりたいと思ったり 絵本作家になりたいと思ったり、アナウンサーになろうと思ったり・・・。でも、結局、なにもかも中途半端だったのかな。「好きなことをやって生きていく」なんてことかなわないのかな、と思いました。
でも、50歳過ぎてくらいから、なにもかも「職業」にすることないし、好きなことは好きなことで楽しんでいけばいいのかも?って少しづつ思うようになりました。
今回、西さんのバッハを聴いて、バッハの「メヌエット」が好きで弾いていた時のことを想いだしました。そして、「弾きたいな~」という気持ちが湧いてきて、キーボードを引っ張り出しました。
来年は、「せたがや水辺の楽校のうた」を弾いて、みんなと歌いたいな。
絵を描くとか、音楽を奏でるとか。表現するということ、それがプロ(職業)でないからこそ、好きに楽しくできるのかもしれない。だって、生きてること、暮らしてること、それが、アートだもんね。「生きることはアートだ!」
- 名称
- 松本
- 所在地
- 東京都世田谷区岡本2-23-1